2022.1.1
NEWS
海岸画廊のヒストリー
小林宏至の愛犬たちとの生活は10 年以上になる。
ペット飼育不可の集合住宅で育った小林には、犬との接点がそれほどなかった。画家でもある妻の実家でRingo Starr(ロングコートチワワ)と出会う。大切な家族の一員として愛され、義母との実の親子とも感じられる関係を見ているうちに、絵を義母にプレゼントしたくなり、それが愛犬を描いた処女作(2014年)となる。2019年1月に家族のもとを去るまで、小林を含む家族全員に深く愛されていた。そして、小林の描いたRingo Starrは義母の宝物となった。この活動は小林の普段の創作とは異なったものであるが、愛と信頼を寄せあう大切な存在である愛犬と、その家族たちがどのような思い出を紡ぎ、ともに歩んできたかを知れば知るほど、画家としてのやりがいを深く感じるようになった。
愛犬を描く仕事を個人的に受けるうちに、大きな社会問題となっている飼育放棄・殺処分にもどかしさを抱えていた。日々保護活動を行い、動物たちが安全に健康に暮らせる世界の実現を目指しているNPOのことを知り、自身が描くことで、継続的に保護活動への支援を行う価値連鎖を構築したいと考えはじめた。この活動の売り上げの一部を寄付として、不幸な犬や猫の救出に奔走している動物保護団体に支援を提供することを決意し、ここに2022年1月1日(ワンワン)に「海岸画廊」を創設することとした。
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